3 歳5 ケ月女児。台所で沸かしていたやかんのお湯をかぶり、体表の熱傷(Ⅱ度)で救急搬送された。入院14 日目に39 ℃…
薬学実践問題(生物) 第224問
3 歳5 ケ月女児。台所で沸かしていたやかんのお湯をかぶり、体表の熱傷(Ⅱ度)で救急搬送された。入院14 日目に39 ℃の発熱を認め、熱傷創部からセフェム系抗菌薬に感受性のある[A]が同定されたため、セフタジジムを2 週間投与し、症状が改善したため終了した。抗菌薬終了7 日後に、再び38 ℃の発熱及び熱傷創部に膿を認めた。膿を検査したところ、[A]が同定された。検出された[A]の薬剤感受性試験及び患者の血液検査の結果は、以下のとおりである。(検査値)血清アルブミン4.2 g/dL、CRP 8.0 mg/dL、白血球17,600/μL、AST 24 IU/L、ALT 11 IU/L、血清クレアチニン0.24 mg/dL、BUN 10 mg/dLなお、この患者はアモキシシリン水和物に対するアレルギー歴がある。[A]に該当する細菌に関しては、培養検査等により以下の情報が得られている。[A]はどれか。1つ選べ。「好気条件で増殖する。グラム陰性菌である。鞭毛を有する。芽胞は形成しない。色素ピオシアニンを産生する。バイオフィルムを形成する。」
- (1)リステリア菌
- (2)緑膿菌
- (3)淋菌
- (4)黄色ブドウ球菌
- (5)破傷風菌
正答 (2)
正答は (2)。好気性のグラム陰性桿菌で鞭毛をもち、色素ピオシアニンをつくってバイオフィルムを形成するのは緑膿菌です。
緑膿菌はピオシアニン(青緑色の色素)をつくるのが特徴で、熱傷の創部などで感染を起こしやすい菌です。バイオフィルムをつくり、多くの抗菌薬に耐性を示しやすくなります。
【ほかの選択肢】
(1) リステリア菌はグラム陽性桿菌 誤り
(3) 淋菌はグラム陰性の双球菌で、鞭毛をもたない 誤り
(4) 黄色ブドウ球菌はグラム陽性球菌で、鞭毛をもたない 誤り
(5) 破傷風菌は芽胞をつくる偏性嫌気性のグラム陽性桿菌 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問224(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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