56 歳男性。30 歳から印刷会社に勤務している。6 ケ月ごとに実施される特定化学物質健康診断を受診したところ、第一次検…

薬学実践問題(衛生) 第231問

56 歳男性。30 歳から印刷会社に勤務している。6 ケ月ごとに実施される特定化学物質健康診断を受診したところ、第一次検査の結果は以下のとおりであった。(第一次検査の検査値)身長165 cm、体重62.5 kg、体温36.6 ℃、血圧122/83 mmHg、脈拍76 拍/分、AST 40 IU/L、ALT 46 IU/L、γ︲GTP 95 IU/L第二次検査として、腹部の超音波による検査等の画像検査、呼気中の一酸化炭素量の測定、血清間接ビリルビン及び血液中の腫瘍マーカーの検査を受けた。(第二次検査の検査値(一部抜粋))血清間接ビリルビン0.97 mg/dL(総ビリルビン1.81 mg/dL、直接ビリルビン0.84 mg/dL)、胆道がんの腫瘍マーカー陽性画像検査で胆道に腫瘍が見つかった。この男性は第二次検査の結果から、最終的に胆道がんと診断された。その原因となった可能性が高いと考えられる化学物質はどれか。2つ選べ。

薬剤師 2024年(令和6年) 第231問の選択肢の図
正答 (1)(3)
正答は (1)と(3)。印刷事業場の胆管がんの集団発生で原因とされたのは、ジクロロメタンと1,2-ジクロロプロパンです。 構造式の (1) は塩素を2つ持つメタン(ジクロロメタン)、(3) はプロパンの1位と2位に塩素が付いた1,2-ジクロロプロパンです。どちらもインキを洗い落とす洗浄剤として印刷工程で使われ、高い濃度で長く吸入した労働者に胆管がんが多発しました。これを受けて、両物質は特定化学物質障害予防規則の対象(特別有機溶剤など)となり、特殊健康診断が行われています。 【ほかの選択肢】 (2) o-トルイジン(2-メチルアニリン)は、染料などの製造で膀胱がんの原因とされた芳香族アミン 誤り
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(4) 3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)も膀胱がんの原因とされた芳香族アミン 誤り (5) ジクロルボス(DDVP)は有機リン系の殺虫剤で、コリンエステラーゼ阻害による急性中毒が問題になる 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問231(厚生労働省 公表)出典元ページ

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