73 歳女性。左前頭部が柔らかく腫張しているのを自覚し、かかりつけ医を受診した。腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的で紹介…
薬学実践問題(実務) 第252問
73 歳女性。左前頭部が柔らかく腫張しているのを自覚し、かかりつけ医を受診した。腫瘤性病変を指摘され、精査加療目的で紹介入院となった。CT 検査で頭蓋及び四肢に骨病変が認められた。骨髄検査の結果、単クローン性の形質細胞が37.0%であったことから多発性骨髄腫と診断され、以下のDLd(ダラツムマブ、レナリドミド、デキサメタゾン)療法が開始された。DLd 療法 1 ~2 サイクルのレジメン投与日 薬剤名・規格 投与方法ダラツムマブ(遺伝子組換え) 点滴投与点滴静注レナリドミドカプセル5 経口投与デキサメタゾン錠4 経口投与休薬今回の薬物治療における薬剤管理として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- (1)ダラツムマブの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性流通管理システムへの薬剤師の登録が必要である。
- (2)レナリドミドの使用にあたっては、製造販売業者が策定した適性管理手順に従って、調剤及び管理上の責任を担う、責任薬剤師の登録が必要である。
- (3)ダラツムマブを使用する前に、肝炎ウイルス感染の有無を確認する必要がある。
- (4)レナリドミドは、服用しやすいように脱カプセルする必要がある。
- (5)デキサメタゾンは、帳簿への記載が必要である。
正答 (2)(3)
正答は (2)と(3)。レナリドミドは適正管理手順に従い責任薬剤師の登録が要り、ダラツムマブは B 型肝炎の再活性化に備えて感染の有無を確かめます。
レナリドミドはサリドマイドの誘導体で催奇形性のおそれがあるため、製造販売業者が定めた適正管理手順(RevMate)に従って使います。医療機関ごとに調剤と管理の責任を負う責任薬剤師を登録し、患者・医師も登録したうえで処方・調剤します。ダラツムマブは抗 CD38 抗体で、B 型肝炎ウイルスの再活性化が報告されているため、投与の前に肝炎ウイルスの感染の有無を確認します。
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【ほかの選択肢】
(1) ダラツムマブに、薬剤師の登録が要る流通管理の仕組みはない 誤り
(4) レナリドミドは催奇形性のおそれがあり、カプセルを開けたり砕いたりしない 誤り
(5) デキサメタゾンは毒薬や麻薬などにあたらず、帳簿への記載の義務はない 誤り
出典:第109回 薬剤師国家試験 問252(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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