28 歳女性。入院中にクロルプロマジン100~450 mg/日で1 年以上、オランザピン10 mg/日で4 週間、リスペ…

薬学実践問題(実務) 第305問

28 歳女性。入院中にクロルプロマジン100~450 mg/日で1 年以上、オランザピン10 mg/日で4 週間、リスペリドン6 mg/日で8 週間治療を継続してきたが、「誰かに見張られている」、「誰かに首をグルグルされる」、「思考がとられる」などの精神病症状(幻覚妄想症状)が消失せず、難治性精神疾患と診断された。家族の同意を得てクロザピンが導入され、投与開始から20 週間、入院での治療となった。外泊をするなど日常生活が送れる程度に症状が安定したため、以下の処方で退院となり、外来において多職種連携のもと治療継続することになった。退院時の血液検査や心電図などには異常所見が認められなかった。(処方)クロザピン錠100 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)ビペリデン塩酸塩錠1 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 14 日分退院後の治療経過観察において、薬剤師が留意すべき事項として正しいのはどれか。2つ選べ。

正答 (1)(3)(5) のうち、いずれか2つ
正答は (1)(3)(5) のうち、いずれか2つ。クロザピンは登録薬剤師が検査結果を確かめて調剤し、口渇・多飲などの高血糖の症状が出たらすぐ受診してもらいます。 クロザピンは無顆粒球症と高血糖(糖尿病性ケトアシドーシスなど)に備え、クロザリル患者モニタリングサービス(CPMS)に登録して使います。CPMS の手順では、登録された薬剤師(クロザリル管理薬剤師)が、血液検査の結果から処方してよいと判断されていることと処方量を確かめてから調剤します。口の渇き・多飲・多尿・頻尿は高血糖の症状なので、出たらすぐ受診するよう伝えます。
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クロザピンでは体重増加に注意するのが一般的で、本来は (5) の「体重減少」を誤りとする意図だった可能性があります。ただ、高血糖の症状として体重が減ることもあり、体重を自分で測って変化に気づけるよう指導することも正しいと読めるため、3つとも正答とされたと考えられます(厚生労働省は理由を公表していません)。 【ほかの選択肢】 (2) 作業療法のプログラムは作業療法士が、心理教育は医師などを中心に多職種で立案する。薬剤師は薬の説明の面で関わる 誤り (4) 残った薬は自分で捨てず、処分の方法を薬局や医療機関に相談してもらう 誤り

出典:第109回 薬剤師国家試験 問305(厚生労働省 公表)出典元ページ

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