アスパラギン酸プロテアーゼであるレニンは、基質タンパク質AをペプチドBに加水分解する。レニン阻害薬アリスキレンは、この遷…
薬学理論問題(化学) 第106問
アスパラギン酸プロテアーゼであるレニンは、基質タンパク質AをペプチドBに加水分解する。レニン阻害薬アリスキレンは、この遷移状態を模倣したプロテアーゼ阻害薬である。アリスキレンの中央部(ア)にあるアミノ基とヒドロキシ基は、レニンの活性中心に存在する2 つのアスパラギン酸残基と相互作用する。アで示す官能基に隣接する構造(イ及びウ)は基質切断部位のアミノ酸の構造を模倣している。レニンによるタンパク質Aの切断部位はどれか。1つ選べ。
正答 (4)
正答は (4)。レニンはアンジオテンシノーゲン(タンパク質 A)の Leu と Val の間を切って、N 末端側の10残基のアンジオテンシンⅠ(ペプチド B)を遊離させます。
アンジオテンシンⅠは Asp-Arg-Val-Tyr-Ile-His-Pro-Phe-His-Leu の10残基で、矢印4(Leu-Val の間)で切ると得られます。アリスキレンは、中央部アのアミノ基とヒドロキシ基で切断の遷移状態(四面体中間体)をまね、イとウのイソプロピル基で切断部位の両側のアミノ酸(Leu・Val)の側鎖をまねています。
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【ほかの選択肢】
(1) Tyr-Ile の間。レニンの切断部位ではない 誤り
(2) His-Pro の間。レニンの切断部位ではない 誤り
(3) Phe-His の間。ACE はアンジオテンシンⅠの C 末端の His-Leu を切り離すが、レニンの切断部位ではない 誤り
(5) Ile-His の間。レニンの切断部位ではない 誤り
【ポイント】
レニンでアンジオテンシンⅠ(10残基)、ACE で C 末端の2残基が外れてアンジオテンシンⅡ(8残基)になります。
出典:第111回 薬剤師国家試験 問106(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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