表題部所有者に関する次のアからオまでの記述のうち,誤っているものの組合せは,後記1 から5 までのうち,どれか。…
午後の部(不動産登記法・土地家屋調査士法) 午後の部 第8問
表題部所有者に関する次のアからオまでの記述のうち,誤っているものの組合せは,後記1 から5 までのうち,どれか。ア 建物の表題部所有者として登記されているAの住所についての更正の登記と,Aの婚姻による氏についての変更の登記とは,一の申請情報によって申請することができる。イ 表題部所有者としてAが登記されている土地が,AからB,BからCへと順次売却された場合には,Cは,AからCへの表題部所有者についての変更の登記を申請することができる。ウ 土地の真の所有者がA及びBであるにもかかわらず,誤ってAのみが表題部所有者として登記された場合において,Aの持分を3 分の1 ,Bの持分を3 分の2 とする表題部所有者についての更正の登記をBが申請するときは,Bの住所を証する情報をも提供しなければならない。エ 表題部所有者としてA及びBが登記されている建物について,A及びBの持分が誤って登記されている場合には,Aは,Bの承諾を証する情報を提供して,単独で,A及びBの持分についての更正の登記を申請することができる。オ 建物の表題部所有者として登記されているAの住所に変更があった場合には,Aは,その変更の日から1 か月以内に,表題部所有者の住所についての変更の登記を申請しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アエ
- (3)イオ
- (4)ウエ
- (5)ウオ
正答 (3)
正答は (3)。誤っているのはイとオです。
【ア】正しい
表題部所有者の氏名及び住所は、表示に関する登記の登記事項です(不動産登記法27条3号)。同一の不動産について申請する二以上の登記が、いずれも表題部の登記事項に関する変更の登記又は更正の登記であるときは、一の申請情報によって申請することができます(不動産登記規則35条6号)。住所の更正の登記と氏の変更の登記は、これに当たります。
【イ】誤り
表題部所有者又はその持分についての変更は、その不動産について所有権の保存の登記をした後に、所有権の移転の登記の手続をするのでなければ、登記することができません(不動産登記法32条)。売買で所有者が変わっても、表題部所有者をAからCに変更する登記はできません。A名義の所有権の保存の登記をしたうえで、所有権の移転の登記をすることになります。
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【ウ】正しい
所有者と表題部所有者とが異なる場合の表題部所有者についての更正の登記は、所有者以外の者は申請できず、表題部所有者の承諾が必要です(不動産登記法33条1項・2項)。この登記では、更正によって表題部所有者となる者の所有権を証する情報と住所を証する情報を提供します(不動産登記令別表2の項添付情報欄イ・ロ)。新たに表題部所有者となるBが申請するときは、Bの住所を証する情報も提供しなければなりません。
【エ】正しい
表題部所有者である共有者の持分についての更正の登記は、その共有者以外の者は申請できず(不動産登記法33条3項)、持分を更正することとなる他の共有者の承諾があるときでなければ申請できません(同条4項、不動産登記令別表3の項)。Aは、Bの承諾を証する情報を提供して、単独で申請することができます。
【オ】誤り
表題部所有者の氏名又は住所についての変更の登記は、表題部所有者以外の者は申請できない(不動産登記法31条)とされているだけで、申請の期限や申請の義務は定められていません。変更の日から1か月以内に申請しなければならないとする点が誤りです。
【まとめ】
誤っているのはイとオで、この組合せは (3) です。
出典:2021年(令和3年度) 土地家屋調査士試験 午後の部 第8問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
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