建物の認定に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5 までのうち、どれか。…
午後の部(不動産登記法・土地家屋調査士法) 午後の部 第12問
建物の認定に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5 までのうち、どれか。ア 上屋を有する駅のホーム内にある売店は、基礎工事が施されてホームに定着しており、周壁により外気と分断されている場合には、建物として登記することができる。イ 次の〔図〕のとおり、鋼管製の脚柱により土地に定着し、鉄板により外気と分断されている家畜の飼料の貯蔵所であるサイロは、建物として登記することができる。ウ 廃車となった鉄道車両は、基礎工事が施されて土地に定着しており、店舗の用途に供されている場合には、建物として登記することができる。エ 開閉式円形ドーム屋根を有する野球場は、当該屋根の開閉可能部分の下にある観客席及びフィールド部分を除き、建物として登記することができる。オ 円柱状の形をした大型の石油備蓄用の石油タンクは、建物として登記することができる。
- (1)アウ
- (2)アエ
- (3)イウ
- (4)イオ
- (5)エオ
正答 (3)
正答は (3)。正しいのはイとウです。
【建物の要件】
建物は、屋根及び周壁又はこれらに類するものを有し、土地に定着した建造物で、その目的とする用途に供し得る状態にあるものでなければなりません(不動産登記規則111条)。外気分断性・定着性・用途性の三つで判断し、迷うものは不動産登記事務取扱手続準則77条の例示から類推します。
【ア】誤り
上屋を有する部分の停車場の乗降場(ホーム)は、それ自体が建物として取り扱われます(準則77条1号ア)。登記の実務では、そのホーム内にある売店は、ホームに定着し周壁で外気と分断されていても、売店だけを独立した建物として登記することはできないとされています。
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【イ】正しい
〔図〕のサイロは、鋼管製の脚柱で土地に定着し、側面と円錐形の屋根が鉄板で覆われていて、外気と分断されています。飼料の貯蔵という用途にも供されているので、建物の要件を満たし、建物として登記することができるとされています。
【ウ】正しい
廃車となった鉄道車両でも、基礎工事が施されて土地に定着し、屋根と周壁を備え、店舗の用途に供されていれば、建物の要件を満たします。建物として登記することができるとされています。
【エ】誤り
野球場の観覧席は、屋根を有する部分に限り建物として扱われます(準則77条1号イ)。登記の実務では、開閉式のドーム屋根を有する野球場は、屋根の開閉可能部分の下にある観客席やフィールドを含めて、全体を一個の建物として登記することができるとされています。これらを除くとする点が誤りです。
【オ】誤り
ガスタンク、石油タンク又は給水タンクは、建物として取り扱わないものとされています(準則77条2号ア)。大型の石油備蓄用タンクであっても、建物として登記することはできません。
【まとめ】
正しいのはイとウで、この組合せは (3) です。
出典:2024年(令和6年度) 土地家屋調査士試験 午後の部 第12問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
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