当社は,事業Ⅰと事業Ⅱを取得してのれんを計上していたが,これまで減損の兆候はなかった。しかし,当期の期末になって,のれん…

財務会計論 財務会計論 問題20

当社は,事業Ⅰと事業Ⅱを取得してのれんを計上していたが,これまで減損の兆候はなかった。しかし,当期の期末になって,のれんの帳簿価額の配分後の事業Ⅰに属する資産グループA,B,Cに初めて減損の兆候がみられた。なお,事業Ⅱには減損の兆候はみられなかった。次の〔資料Ⅰ〕および〔資料Ⅱ〕に基づき,当社の当期末における貸借対照表に計上されるのれんの金額として正しいものの番号を一つ選びなさい。(8点)〔資料Ⅰ〕 事業Ⅰに属する資産グループとのれん(単位:百万円)資産グループA 資産グループB 資産グループC資産の帳簿価額(のれんの帳簿価額配分前) 200 400 240のれんの帳簿価額配分額 (各自計算) (各自計算) (各自計算)割引前将来キャッシュ・フロー 300 510 130回収可能価額 280 480 125〔資料Ⅱ〕1.事業Ⅰと事業Ⅱは,内部管理上,独立した業績報告が行われている。2.当期償却後ののれんの帳簿価額400 百万円は,のれんが認識された時点の各事業の時価で按分する。当該時価は事業Ⅰが976 百万円,事業Ⅱが1,464百万円であった。3.当社は,のれんの帳簿価額を合理的な基準で各資産グループに配分した上で減損損失を認識するかどうかを判定する方法を採用している。事業Ⅰにおいて,その配分比率は,資産グループA,B,Cそれぞれについて,25 %,55 %,20 %である。4.計算結果に端数が生じる場合,百万円未満を四捨五入する。

正答 (6)
正答は (6)。事業Ⅰに配分したのれんのうち、割引前CFが帳簿価額を下回る資産グループCの分32百万円だけが減損されるからです。 【のれんの配分】(単位:百万円) 事業Ⅰ:400 × 976/(976 + 1,464) = 160(事業Ⅱは 240) A:160 × 25% = 40 B:160 × 55% = 88 C:160 × 20% = 32 【認識の判定(のれん配分後の帳簿価額と割引前CF)】 A:200 + 40 = 240 < 300 → 認識しない B:400 + 88 = 488 < 510 → 認識しない
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C:240 + 32 = 272 > 130 → 認識する 【測定】 Cの減損損失:272 − 125 = 147 減損損失はのれんに優先して配分するので、Cに配分したのれん 32 は全額が減損され、残りの 115 はCの資産に配分します。 【のれんの残高】400 − 32 = 368 事業Ⅱには減損の兆候がないので、事業Ⅱに属する 240 はそのまま残ります。

出典:2024年(令和6年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題20(金融庁 公表)出典元ページ

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