分析的実証手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…
監査論 監査論 問題17
分析的実証手続に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5点)ア.監査人は,特定のアサーションに関する十分かつ適切な監査証拠を自ら入手することを求められているため,分析的実証手続の実施に際して,経営者が実施した分析的手続の結果を利用することはない。イ.監査人は,分析的実証手続の実施の際に利用する情報の作成に関する内部統制に対して運用評価手続を実施した結果,当該内部統制が有効である場合には,分析的実証手続の結果についてより強い心証を得ることができる。ウ.分析的実証手続において,計上された金額又は比率に関して監査人が算出した推定値の精度は,当該手続が適用された情報の細分化の程度により影響を受けることがある。エ.監査人は,実証手続を実施するに当たって,監査リスクを許容可能な低い水準に抑えるために,状況に応じて,詳細テストのみを実施するか,分析的実証手続と詳細テストを組み合わせて実施するかのいずれかを選択しなければならない。
- (1)アイ
- (2)アウ
- (3)アエ
- (4)イウ
- (5)イエ
- (6)ウエ
正答 (4)
正答は (4)。基礎情報の内部統制が有効なら心証は強まり(イ)、推定値の精度は情報の細分化の程度に左右されます(ウ)。
監査基準委員会報告書520(分析的手続)を問う問題です。
【各記述】
ア 誤り。分析的実証手続では、経営者が実施した分析的手続の結果を利用することもあります。その場合は、結果が適切に作成されているかを監査人が確かめます。「利用することはない」とは言い切れません。
イ 正しい。分析的実証手続に使う情報の作成に関する内部統制について運用評価手続を行い、有効と判断できれば、その情報の信頼性が高まり、手続の結果により強い心証を得られます。
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ウ 正しい。推定値の精度は、情報をどれだけ細かく分けて使うか(月次か年次か、事業別かなど)によって影響を受けます。一般に細分化された情報を使うほど精度は高まります。
エ 誤り。実証手続は、詳細テストのみ、分析的実証手続のみ、両者の組合せのいずれかで行います。分析的実証手続だけで実施する選択肢が抜けています。
正しいのはイとウで、(4) です。
出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 監査論 問題17(金融庁 公表)出典元ページ
最終更新日
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