「収益認識に関する会計基準」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。…

財務会計論 財務会計論 問題13

「収益認識に関する会計基準」に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)ア.「企業が顧客との契約における義務の履行を完了した時点で顧客が便益を享受すること」または「企業が顧客との契約における義務を履行することにより,資産が生じるまたは資産の価値が増加し,当該資産が生じるまたは当該資産の価値が増加するにつれて,顧客が当該資産を支配すること」のいずれかの要件を満たす場合,一定の期間にわたり履行義務を充足するものとみなし,収益を認識する。イ.取引価格とは,財またはサービスの顧客への移転と交換に企業が権利を得ると見込む対価の額(ただし,第三者のために回収する額を除く。)をいう。取引価格を算定する際には,財またはサービスが契約に従って顧客に移転され,契約の取消,更新または変更はないものと仮定する。ウ.それぞれの履行義務に対する取引価格の配分は,財またはサービスの顧客への移転と交換に企業が権利を得ると見込む対価の額を描写するように行う。したがって,契約において識別したそれぞれの履行義務に取引価格を配分する場合,顧客へ移転される財またはサービスの原価の比率に基づき取引価格を配分する。エ.顧客から対価を受け取る前または対価を受け取る期限が到来する前に,財またはサービスを顧客に移転した場合は,収益を認識し,契約資産または顧客との契約から生じた債権を貸借対照表に計上する。一方,財またはサービスを顧客に移転する前に顧客から対価を受け取る場合,顧客から対価を受け取った時または対価を受け取る期限が到来した時のいずれか早い時点で,顧客から受け取る対価について契約負債を貸借対照表に計上する。

正答 (5)
正答は (5)。取引価格の定義と仮定(イ)、契約資産・債権・契約負債の計上(エ)が正しい記述です。 「収益認識に関する会計基準」の一定の期間にわたる充足、取引価格、配分、表示を問う問題です。 【各記述】 ア 誤り。一定の期間にわたり充足する要件の一つは、企業が義務を「履行するにつれて」顧客が便益を享受することで、履行を完了した時点ではありません。また、別の用途に転用できない資産が生じ、対価を収受する強制力のある権利を有するという第三の要件もあり、記述は要件を正しく示していません。 イ 正しい。取引価格は、財・サービスの移転と交換に企業が権利を得ると見込む対価の額(第三者のために回収する額を除く)です。算定では、契約に従って移転され、契約の取消・更新・変更はないものと仮定します。
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ウ 誤り。取引価格は、財・サービスの独立販売価格の比率に基づいて各履行義務に配分します。原価の比率ではありません。 エ 正しい。対価を受け取る前に財・サービスを移転すれば、収益を認識して契約資産又は顧客との契約から生じた債権を計上します。移転前に対価を受け取る場合は、受け取った時又は期限が到来した時のいずれか早い時点で契約負債を計上します。 正しいのはイとエで、(5) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題13(金融庁 公表)出典元ページ

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