62歳、男性。1か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院…

午後の部 第196問

62歳、男性。1か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院となった。身長165 cm、体重45.5 kg、BMI 16.7 kg/m²、この1か月で3.0 kgの体重減少がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.5 g/dL、アルブミン2.5 g/dL、基礎代謝量(推定式による)は、1,100 kcal/日であった。術前の栄養状態改善を目標とした投与エネルギー量(kcal/日)と非たんぱく質エネルギー/窒素比(kcal/g)の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。エネルギー量非たんぱく質エネルギー/窒素比(kcal/日)(kcal/g)

正答 (4)
正答は (4)。エネルギー量1,800 kcal/日、非たんぱく質エネルギー/窒素比120です。 【エネルギー量】 この患者はBMI 16.7 kg/m²、1か月で3.0 kg(約6%)の体重減少、アルブミン2.5 g/dLと、高度の低栄養です。術前に栄養状態を改善するため、基礎代謝量に活動係数とストレス係数(がん)をかけて、 1,100×1.3(活動)×1.2〜1.3(ストレス)≒1,700〜1,900 kcal 程度を目安にします。1,400 kcalでは改善に足りません。 【非たんぱく質エネルギー/窒素比(NPC/N)】
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たんぱく質を体の材料として効率よく使うための比で、ふつうは150〜200程度、侵襲があり、たんぱく質の必要量が多いときは100〜150程度と低めにします。1,800 kcalでNPC/N=120とすると、たんぱく質をx gとして (1,800-4x)÷(x÷6.25)=120 x≒78 g(体重1 kg当たり約1.7 g) となり、低栄養の改善に必要なたんぱく質が確保できます。 【ほかの選択肢】 (1)(2) エネルギー量1,400 kcal 栄養状態の改善には少ない 誤り (3) 1,800 kcal・NPC/N 80 たんぱく質の割合が大きすぎ、腎臓への負担が増える 誤り (5) 1,800 kcal・NPC/N 200 たんぱく質の割合が小さく、低栄養の改善には足りない 誤り

出典:第29回 管理栄養士国家試験 問196(厚生労働省 公表)出典元ページ

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