次の〔図〕のとおり,既知点A(以下「A 点」という。)から新点B(以下「B 点」という。)の標高を求めるため,A 点から…
午前の部(測量・作図) 午前の部 第5問
次の〔図〕のとおり,既知点A(以下「A 点」という。)から新点B(以下「B 点」という。)の標高を求めるため,A 点からB 点に対して鉛直角観測を行い,次の〔観測結果〕のとおりの結果を得た。この場合に,B 点の標高として最も近いものは,後記1 から5 までのうち,どれか。ただし,A 点の標高は150.00 m とし,a をA 点からB 点の高低角,D を点AB 間の斜距離,iA をA 点の器械高,fB をB 点の目標高,両差を0.10 m とする。なお,D の観測結果は,気象補正,器械定数補正及び反射鏡定数補正が行われているものとする。また,ジオイドの起伏は考えないものとする。
- (1)70.56 m
- (2)70.66 m
- (3)70.71 m
- (4)70.76 m
- (5)70.86 m
正答 (5)
正答は (5)。B点の標高は約 70.86 m です。
【考え方】
斜距離 D と高低角 α から、A点の器械(望遠鏡の中心)からB点の目標までの高低差は D sin α で求めます。これに器械高・目標高・両差を加えて、地面の点どうしの標高差にします。
B点の標高 HB はHB=HA+D sin α+iA-fB+両差
・iA(器械高)は、A点の地面より望遠鏡が高い分なので足します。
・fB(目標高)は、B点の地面より目標が高い分なので引きます。
・両差(球差と気差を合わせた補正)は、高低差の計算に加えます。
解説の続きをみる続きを閉じる
【計算】
α=-3°43′35″=-(3+43/60+35/3600)°≒-3.72639°sin α≒-0.064992
D sin α=1220.00×(-0.064992)≒-79.29 m
HB=150.00+(-79.29)+1.50-1.45+0.10=70.86 m
よって (5) が正答です。
【ほかの選択肢】
(1) 70.56 m、(2) 70.66 m、(3) 70.71 m、(4) 70.76 m いずれも誤り
器械高・目標高・両差のいずれかの足し引きを取り違えると、これらに近い値になります。たとえば両差を引くと 70.66 m、両差を入れないと 70.76 m になります。
【覚え方】
間接水準(三角水準)の式は「標高=既知点の標高+D sin α+器械高-目標高+両差」です。器械高は足す、目標高は引く、両差は足すと覚えておきましょう。高低角が負(俯角)なら、D sin α も負になります。
出典:2019年(令和元年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第5問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午前の部(測量・作図)」のほかの問題
- 2021年(令和3年度) 午前の部 第3問50 m のナイロン製の巻尺を用いて,次の〔図〕の各点を結んだ直線を,A 区間,B 区間
- 2021年(令和3年度) 午前の部 第10問次の〔判読ポイント〕のアからカまでの内容は,空中写真に写された地上の情報から次の〔対象群
- 2022年(令和4年度) 午前の部 第7問次の〔図〕のとおり、A、B、C、F、E及びAの各点を順次直線で結んだ範囲の甲土地とC、D
- 2023年(令和5年度) 午前の部 第3問次の〔図〕のA点、B点、C点、D点及びA点を順次直線で結んだ区画(以下「本件区画」という
- 2023年(令和5年度) 午前の部 第8問既知点A、B、C、D及びEから多角測量により新点Pの座標を求めたところ、次の〔表〕のとお
- 2025年(令和7年度) 午前の部 第3問次の〔図〕のとおり、三角形により構成された区画において、A点とB点を結ぶ直線の辺長と最も
スポンサーリンク


