50 m のナイロン製の巻尺を用いて,次の〔図〕の各点を結んだ直線を,A 区間,B 区間,C 区間及びD 区間に分けた上…

午前の部(測量・作図) 午前の部 第3問

50 m のナイロン製の巻尺を用いて,次の〔図〕の各点を結んだ直線を,A 区間,B 区間,C 区間及びD 区間に分けた上でそれぞれの区間の直線距離を測定した。1 回の測距ごとに次の〔表〕のとおりの標準偏差があったときに,それぞれの誤差が伝搬した結果,全長の測定値の標準偏差の値として最も近いものは,後記1 から5 までのうち,どれか。ただし,1 観測当たりの標準偏差は距離に比例配分するものとし,この標準偏差以外の要因は考慮しないものとする。

土地家屋調査士 2021年(令和3年度) 午前の部 第3問の表
正答 (3)
正答は (3)。全長の標準偏差は約 11.4 cm です。 【考え方】 〔表〕の標準偏差は 50 m 当たりの値で、1観測当たりの標準偏差は距離に比例配分します。そこで、〔図〕の測距1回ごとに標準偏差を求めます。互いに独立な誤差が伝わるとき、和の標準偏差は「各標準偏差の2乗の和の平方根」になります(誤差伝播の法則)。 【各測距の標準偏差】 A区間(50 m 当たり 3 cm) ・20.0 m:3×20/50=1.2 cm ・50.0 m:3×50/50=3.0 cm ・20.0 m:1.2 cm
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B区間(50 m 当たり 7 cm) ・15.0 m:7×15/50=2.1 cm ・35.0 m:7×35/50=4.9 cm C区間(50 m 当たり 5 cm) ・15.0 m:5×15/50=1.5 cm ・10.0 m:5×10/50=1.0 cm ・25.0 m:5×25/50=2.5 cm D区間(50 m 当たり 10 cm) ・45.0 m:10×45/50=9.0 cm 【2乗の和】 A:1.44+9.00+1.44=11.88B:4.41+24.01=28.42C:2.25+1.00+6.25=9.50D:81.00合計:11.88+28.42+9.50+81.00=130.80 全長の標準偏差=√130.80≒11.4 cmよって (3) が正答です。 【ほかの選択肢】 (1) 4.0 cm、(2) 8.8 cm、(4) 14.5 cm、(5) 26.4 cm いずれも誤り (5) 26.4 cm は、各測距の標準偏差を単純に足した値(1.2+3.0+1.2+2.1+4.9+1.5+1.0+2.5+9.0=26.4 cm)です。独立な誤差は打ち消し合う部分があるので、単純な和ではなく2乗和の平方根で求めます。 【覚え方】 誤差の伝わり方は「足し算・引き算なら √(σ₁²+σ₂²+…)」。標準偏差そのものを足さないことが要点です。

出典:2021年(令和3年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第3問(法務省 公表)出典元ページ

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