次の〔図〕のとおり,路線番号①から⑤までの路線について水準測量を行い,次の〔表〕のとおりの結果を得た。この水準測量の環閉…
午前の部(測量・作図) 午前の部 第4問
次の〔図〕のとおり,路線番号①から⑤までの路線について水準測量を行い,次の〔表〕のとおりの結果を得た。この水準測量の環閉合差の許容範囲(制限)を5 mm√S(S は観測距離でkm 単位)とするとき,再測すべき路線として最も適当なものは,後記1 から5 までのうち,どれか。ただし,観測高低差は,次の〔図〕の矢印の方向に観測した値である。
- (1)①
- (2)②
- (3)③
- (4)④
- (5)⑤
正答 (4)
正答は (4)。再測すべき路線は ④ です。
【考え方】
環閉合差の許容範囲は 5 mm√S(S は環の観測距離の合計、km 単位)です。〔図〕の3点を、上の点をP、左下の点をQ、右下の点をRとすると、矢印の向きは次のとおりです。
・① Q→P +1.964 m(2.34 km)
・② P→Q -1.972 m(2.51 km)
・③ Q→R +0.695 m(1.95 km)
・④ R→P +1.235 m(2.39 km)
・⑤ P→R -1.264 m(2.87 km)
環を一周したときの高低差の合計(閉合差)は本来0になります。矢印と逆向きにたどる路線は符号を反対にして足します。
解説の続きをみる続きを閉じる
【各環の閉合差と許容範囲】
・①+②(Q→P→Q)
1.964-1.972=-0.008 m=-8 mm
S=4.85 km、許容 5√4.85≒11.0 mm → 範囲内
・②+③+④(P→Q→R→P)
-1.972+0.695+1.235=-0.042 m=-42 mm
S=6.85 km、許容 5√6.85≒13.1 mm → 超過
・④+⑤(R→P→R)
1.235-1.264=-0.029 m=-29 mm
S=5.26 km、許容 5√5.26≒11.5 mm → 超過
・①+⑤-③(Q→P→R→Q)
1.964-1.264-0.695=+0.005 m=+5 mm
S=7.16 km、許容 5√7.16≒13.4 mm → 範囲内
【判断】
許容範囲を超える環(②③④の環、④⑤の環)には、どちらも路線④が含まれています。一方、④を含まない環(①②の環、①⑤③の環)は許容範囲内で、①②③⑤はいずれも範囲内の環に含まれています。したがって、再測すべき路線は④です。
【ほかの選択肢】
(1) ①、(2) ②、(3) ③、(5) ⑤ いずれも誤り
①・③・⑤は、許容範囲内の①⑤③の環に含まれ、②は許容範囲内の①②の環に含まれるので、誤りの原因とは考えにくい路線です。
【覚え方】
複数の環の閉合差を調べ、許容範囲を超える環に共通し、範囲内の環には含まれない路線を探すのが、再測路線の決め方です。
出典:2021年(令和3年度) 土地家屋調査士試験 午前の部 第4問(法務省 公表)出典元ページ
最終更新日
「午前の部(測量・作図)」のほかの問題
- 2019年(令和元年度) 午前の部 第6問航空機に搭載されたカメラで地上を撮影した空中写真を用いて行う写真測量に関する次のアからオ
- 2022年(令和4年度) 午前の部 第3問次の〔図〕のとおり、トランシットの望遠鏡内にあるスタジア線を用いて直立するホテルの距離観
- 2022年(令和4年度) 午前の部 第10問次の〔図〕のとおり、A、B、C、D及びAの各点を順次直線で結んだ範囲の敷地(以下「甲区画
- 2023年(令和5年度) 午前の部 第6問次の〔図〕のとおり、A点から順次B点、C点、D点、E点及びA点について、閉合多角測量を行
- 2025年(令和7年度) 午前の部 第1問トータルステーションによる水平角観測において生じる次のアからオまでの誤差のうち、望遠鏡の
- 2025年(令和7年度) 午前の部 第7問電子基準点A及びBを既知点とし、新点CにGNSS測量機を設置して観測を行った。電子基準点
スポンサーリンク


