我が国における財務会計の基礎概念および会計基準に基づき,次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選び…

財務会計論 財務会計論 問題2

我が国における財務会計の基礎概念および会計基準に基づき,次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(8点)ア.個別貸借対照表における期首から期末までの株主資本の残高の増減要因には,純利益または純損失の計上に加えて,例えば,現金の出資を伴う資本金の額の増加,自己株式の取得・処分,新株予約権の行使による払込みが挙げられる。イ.決算日における特定の資産または負債の測定に当たって,企業の投資の目的に応じて時価が選択されることにより,リスクから解放された投資の成果によらない純資産項目が生じることがある。これらの項目は,連結財務諸表において表示されるが,個別財務諸表においては表示されない。ウ.当期または過去の期間に計上されたその他の包括利益項目がリスクから解放された投資の成果となった場合,当該項目の額は当期純利益に組替調整される。このような取引は,当該会計期間における包括利益の額に変化を及ぼさない。エ.その他の包括利益に分類される項目のうち,その他有価証券評価差額金については,恣意的な利益計算につながる懸念があるため組替調整が禁止されている。

正答 (2)
正答は (2)。新株予約権の行使による払込みなどは株主資本を増やし(ア)、組替調整は包括利益の額を変えません(ウ)。 株主資本・評価差額・包括利益の関係を問う問題です。 【各記述】 ア 正しい。株主資本は、純利益・純損失のほか、現金出資による資本金の増加、自己株式の取得(減少)・処分(増加)、新株予約権の行使による払込みなど、株主との直接の取引で増減します。 イ 誤り。時価評価によって生じる、リスクから解放された投資の成果によらない純資産項目(その他有価証券評価差額金など)は、個別財務諸表でも「評価・換算差額等」として純資産の部に表示されます。
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ウ 正しい。過去にその他の包括利益に計上した項目が実現して当期純利益に含まれるとき、二重計上を避けるためその他の包括利益から差し引きます(組替調整)。純利益は増えますがその他の包括利益が同額減るので、包括利益の額は変わりません。 エ 誤り。その他有価証券評価差額金は、売却などで損益が実現したときに組替調整を行う代表的な項目です。組替調整が禁止されているのではありません。 正しいのはアとウで、(2) です。

出典:2025年(令和7年)第Ⅱ回 公認会計士試験 短答式試験 財務会計論 問題2(金融庁 公表)出典元ページ

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