肝硬変の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。…
午後の部 第130問
肝硬変の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- (1)腹水がある場合には、エネルギーの摂取量を制限する。
- (2)食道静脈瘤がある場合には、亜鉛の摂取量を制限する。
- (3)高アンモニア血症がある場合には、脂質の摂取量を制限する。
- (4)低血糖がある場合には、ラクツロースを投与する。
- (5)フィッシャー比低下がある場合には、分枝アミノ酸を投与する。
正答 (5)
正答は (5)。正しいのはこれです。
肝硬変では、肝臓で代謝される芳香族アミノ酸が血中に増え、筋肉でエネルギー源として使われる分枝アミノ酸が減るので、フィッシャー比(分枝アミノ酸÷芳香族アミノ酸)が低下します。分枝アミノ酸の製剤を投与して、低アルブミン血症や肝性脳症を改善します。
【ほかの選択肢】
(1) 腹水がある場合は、食塩を制限する(1日5〜7 g程度)。エネルギーは制限しない 誤り
(2) 肝硬変では亜鉛が不足しやすいので、亜鉛は補給する。食道静脈瘤では、硬いものや刺激物を避ける 誤り
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(3) 高アンモニア血症がある場合は、アンモニアのもとになるたんぱく質を制限する(不足分は分枝アミノ酸を多く含む肝不全用経腸栄養剤で補う)。脂質の制限ではない 誤り
(4) ラクツロースは、腸内を酸性にしてアンモニアの産生・吸収を抑える薬で、高アンモニア血症の治療に使う。低血糖には、就寝前の軽食(LES)などで対応する 誤り
【就寝前エネルギー投与(LES)】
肝硬変では肝臓のグリコーゲンが少なく、夜間の絶食で飢餓状態になりやすい
1日の総エネルギーの一部(200 kcal程度)を就寝前の軽食に回す
出典:第32回 管理栄養士国家試験 問130(厚生労働省 公表)出典元ページ
最終更新日
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