先取特権に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。…

午前の部(民法) 午前の部 第13問

先取特権に関する次のアからオまでの記述のうち、誤っているものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。ア 一般の先取特権者は、不動産について登記をしなくても、不動産売買の先取特権について登記をした者に優先して当該不動産から弁済を受けることができる。イ 同一の目的物について共益の費用の先取特権者が数人あるときは、各先取特権者は、その債権額の割合に応じて弁済を受ける。ウ 一般の先取特権者は、債務者の財産に不動産と不動産以外の財産とがある場合には、まず不動産から弁済を受けなければならない。エ 同一の不動産について売買が順次された場合には、売主相互間における不動産売買の先取特権の優先権の順位は、売買の前後による。オ 不動産の売買の先取特権の効力を保存するためには、売買契約と同時に、不動産の代価又はその利息の弁済がされていない旨を登記しなければならない。

正答 (2)
正答は (2)。誤っているのはアとウです。 【ア】誤り 一般の先取特権は、不動産について登記をしなくても、特別担保を有しない債権者には対抗できます。ただし、登記をした第三者に対しては、この限りではありません(民法336条)。登記をした不動産売買の先取特権者に、未登記の一般の先取特権者が優先することはありません。 【イ】正しい 同一の目的物について同一順位の先取特権者が数人あるときは、各先取特権者は、その債権額の割合に応じて弁済を受けます(民法332条)。共益の費用の先取特権者どうしは同一順位なので、債権額の割合で分け合います。
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【ウ】誤り 一般の先取特権者は、まず不動産以外の財産から弁済を受け、なお不足があるのでなければ、不動産から弁済を受けることができません(民法335条1項)。順序が逆です。不動産は他の債権者の担保になっていることが多いため、その影響を小さくする趣旨です。 【エ】正しい 同一の不動産について売買が順次された場合には、売主相互間における不動産売買の先取特権の優先権の順位は、売買の前後によります(民法331条2項)。 【オ】正しい 不動産の売買の先取特権の効力を保存するためには、売買契約と同時に、不動産の代価又はその利息の弁済がされていない旨を登記しなければなりません(民法340条)。登記の実務でも、所有権移転の登記と同時に申請します。 【組み合わせ】 誤っているのはアとウで、これを組とする (2) が正答です。

出典:2023年(令和5年度) 司法書士試験 午前の部 第13問(法務省 公表)出典元ページ

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